考えすぎる前に、まずやってみる。押鐘ファーム・押鐘良介のえのきと畑とカブトムシ

2026.07.13

押鐘ファーム 押鐘良介さん。陣屋前広場にて。

Relay From 小玉治駒さんからご紹介いただいたのは、中野市で「押鐘ファーム」を営む押鐘良介さんです。

押鐘ファームの中心は、えのきだけ栽培です。
それに加えて、季節に合わせた野菜や花も育てています。そして少し変わっているのが、外国産カブトムシの飼育販売。
もともとは子どもと遊びで捕まえていたことが始まりでしたが、きのこの廃培地を活用できることに気づき、県外まで飼育方法を聞きに行ったそうです。

押鐘良介さんは、考え込むより先に動く人です。
家業の農業に強い興味があったわけではないところから、父の声かけをきっかけに就農。
えのきだけ、きゅうり、カブトムシ、廃菌床の肥料化。
思いついたことを聞きに行き、試しながら形にしてきました。

毎年同じようにはいかない農業の中で、押鐘さんが大切にしていることを伺いました。

えのき、野菜、花、そしてカブトムシ

Q. まず、現在のお仕事について教えてください。

A. 主には、えのきだけを栽培しています。それに加えて、季節に合わせた野菜や花も育てています。

あとは、子ども向けに外国産カブトムシの販売も、趣味程度からスタートしました。
最初は、子どもと一緒に捕まえたりして遊びでやっていたんです。そこから、きのこの廃培地を使えることに気づいて。
本来なら、お金をかけて処分するものなんですけど、それを活用して飼育しています。

国産のカブトムシもいいんですけど、外国産の方が面白いんですよね。
県外に飼育しているところがあって、直接伺って教えてもらいました。
今は年単位で500匹くらいの規模になっています。

えのき、きゅうり、カブトムシ。話題は広がっても、根っこにあるのは「動いて、聞いて、試してみる」という姿勢だった。


家業に興味があったわけではなかった

Q. 農業を始めたきっかけは何だったのでしょうか?

A. もともとは、家業の農業に興味があったわけではありませんでした。
事業拡大のタイミングで、親父から「一緒にやってくれないか」と声をかけてもらったんです。
そこから始めて、今で14年くらいになります。

農業は、毎年同じようにはいかない

Q. 農業を続ける中で、大変だったことや壁はありますか?

A. 壁はしょっちゅうですね。農家は、自分で一生懸命努力しても、報われない部分があると思います。
季節も、台風も、気温も、毎年同じという訳にはいかなくて、昨年は良くても今年は通用しないとか。そういった難しさがあります。
そうした波は経営面にも影響して、回していくのが難しくなる場面もあったり。
でも、そのドキドキ感は、良い意味でもあると思っています。毎年苦労する部分ではありますけどね。

年に一度しか作らない作物もあります。一回しかできないんです。
その一回に、どれくらい時間を費やしてやるのか。
農業に入ってから、そういうことをしみじみ考えるようになりました。

押鐘ファームのトルコキキョウ。薄紫に鮮やかに発色している。

抱え込まずに、聞きに行く

Q. そうした壁を、どう乗り越えてきましたか?

A. 横のつながりが一番大きいですね。自分で抱え込まずに、いろんな人に聞きまくる。
JAのつながりもありますし、ベテランの人にも聞きに行きます。そうやって試行錯誤してきました。

自分一人で考えていても分からないことは多いので、聞きに行くことは大事だと思っています。

押鐘ファームの仕事は、食べるものを作るだけでなく、子どもたちが農に触れるきっかけにもなっている


考えるより動く

Q. 仕事をする上で、大切にしていることはありますか?

A. 品質ももちろん大事ですけど、自分としては行動力です。
考えるより動く。思ったら、まずやってみるようにしています。
きゅうりも、もともとうちでは栽培していませんでした。でも、どうせやるならと思って、就農した時に新たに始めました。

カブトムシもそうです。
県外までノウハウを聞きに行ったのも、まず動いてみたからです。そこで、カブトムシのフンが肥料になることも教えてもらいました。
今は、きのこ関係の廃菌床を肥料にする取り組みも進めています。

考えすぎると動けなくなるので、まず動いてみることは大事にしています。

家業に入ってはじめたきゅうり。ハウスの中で整然と葉をつけている。


子どもたちが興味を持てる場所に

Q. 今後やっていきたいことはありますか?

A. この地域は自然が豊かなので、農業をきっかけに体験できる場をやってみたいです。
子どもたちと一緒に、農業や自然に興味を持てるような環境づくりができたらいいですね。
自分が生まれた場所として、子どもたちにもいい印象を持ってもらえたら嬉しいです。

外国産カブトムシ。子供に人気の例のやつ!

 


編集後記

押鐘さんの話は、「まずやってみる」という言葉に集約される気がしました。
えのき、きゅうり、カブトムシ。動いて、聞いて、試している農家さんでした。

関連リンク

We Can

押鐘ファームでは、えのきだけを中心に、きゅうりなどの季節野菜や花を栽培しています。
えのきだけやきゅうりなど、取り扱っている農産物の栽培知識を共有できます。
また、きのこの廃培地を活用したカブトムシ飼育や、廃菌床の肥料化にも取り組んでいます。
農業資材の活用や、子ども向けの体験づくりなどでも連携できる可能性があります。

We Want

農業に興味があり、一緒に農業を盛り上げていただけるパートナーを募集しています。
地域農業の魅力を発信しながら、ともに成長し、新しいことに挑戦していける仲間をお待ちしています。
また、廃菌床の肥料化や、子ども向けの農業体験など、今後の取り組みに関心のある方ともつながっていけたら嬉しいです。

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湯田中温泉 俵や 阿部遼介さん

中学校の同級生で、湯田中で旅館を継承されています。