「夢を形に」…って言うとカッコつけすぎだけど、ガチでそれをやってる男。コミュニケーションお化け仲條建築・仲條友章さんの話。

2026.03.17

Relay From 前回のFOCUS N3に登場した、AbeFarm合同会社の阿部達也さんからバトンを受け取ったのがこの人。

北信で住宅から店舗までなんでも建てちゃう「有限会社仲條建築」の代表、仲條友章さん。見た目の雰囲気は「近所の頼れるおっちゃん」なんだけど、話を聞いてみると出てくる出てくる——仕事への熱量、地域への想い、そして後輩たちへの愛。今回はそんな仲條さんに、建築のこと、人生のこと、ぶっちゃけ全部聞いてきました。

地元で愛されるあの店も、実はうちの仕事です

Q. 仲條建築さん、どんなお仕事されてるんですか?

A. うちは工務店で、住宅の新築から店舗建築まで幅広くやってます。地元の「麺堂そうげん」さんの店舗もうちで担当させてもらいました。打ち合わせから設計、施工、申請まで全部一貫してやるスタイルなので、お客さんからすると窓口がひとつで済む。「迷ったらとりあえず仲條に聞いてみよう」くらいの存在でいたいですね。

ハウスメーカー時代のモヤモヤ → 親父の「ちょっと手伝え」で人生変わった

Q. この世界に入ったきっかけは?

A. もともと親父がずっと建築やってたんですよ。で、自分は大学出たんだけど、まさに就職氷河期ドンピシャ世代。現場の求人なんかほぼゼロで、結局ハウスメーカーの営業に入ったんです。鉄骨系のメーカーだったんだけど……なんていうかね、「お客さんと一緒に家を作ってる感」が全然なかった。家って一生に一度の買い物じゃないですか。もっと寄り添いたいのに、なんか流れ作業みたいで。うちの家業は木造だったから、余計にその違和感がデカくて。
 で、しばらく頑張ってたんだけど体壊しちゃって、辞めたんです。そしたら親父から「忙しいからちょっと手伝え」って。……”ちょっと”のつもりが20年経ってました(笑)。親父の「ちょっと」、北信で一番信用しちゃいけない言葉かもしれない。

30歳の大ショック。若手が辞めた日。

Q. キャリアの中で「壁」ってありましたか?

A. 壁なんかしょっちゅうですよ(笑)。でも一番キツかったのは30過ぎた頃かな。メインで頑張ってくれてた若い社員が辞めちゃったんです。自分の教え方がダメだったのか、会社の体制が悪かったのか……1年くらいずーっと引きずりました。人が離れるって、建物の基礎にヒビが入るのと似てるんですよ。見た目は大丈夫でも、ずっと気になる。

Q. そこからどうやって持ち直したんですか?

A. その頃にJC(青年会議所)の先輩から「経営者の駆け込み寺みたいなとこだよ」って声かけてもらったんです。これがデカかった。恵まれた時代だったのもあって、いい先輩・いい仲間にめちゃくちゃ出会えた。しょっちゅう飲みに行ってね……※私は全くアルコール飲めませんが。いや、飲みニケーションっていうと古いけど、あれはあれで立派な耐震補強なんですよ、人間関係の(笑)。
 同じような悩み抱えてる仲間と出会って、同じ志で一つのことに取り組んでるうちに、自分の中でスイッチ入った感覚がありましたね。「経営者と会社員って、根本的に違うんだな」っていうのも、そこで痛風⋯じゃなくて痛感しました。

「人生最大の買い物」を預かる覚悟

Q. 仕事で大事にしていることは?

A. お客さんって、人生最大の買い物のために、相当な金額をうちに預けてくれるわけですよ。そのお金の重みを考えたら、手を抜くなんて絶対できない。数ある工務店の中から「仲條建築に頼もう」って選んでくれた。その気持ちに応えるのが全ての土台。基礎がしっかりしてないと家が建たないのと一緒ですよ。

夢を叶えるのは、一人じゃなくて「チーム」

Q. この地域の未来、どう考えてますか?

A. うちの仕事って、お客さんが描いてる「夢」を具体的に形にする仕事なんですよ。で、自分自身は「俺がこれをやりたい!」ってタイプじゃなくて、チーム戦が好きなんです。みんなで力合わせて、お客さんや地域の皆さんの夢を一緒に叶えていく。設計図って一人で引けるけど、家は一人じゃ建たないですからね。
 だから若い経営者の皆さんには声を大にして言いたい——一人で抱え込むな! 先輩経営者に悩みでも相談でも、どんどんぶつけてほしい。柱は多いほど強いんです、建物も組織も。

お客さんの夢を自分のやりがいに変えて、地域の人とのつながりを何より大事にする仲條さん。話してると伝わってくるんですよ、この人の「堅実さ」と「熱さ」の同居具合が。そして後輩たちへのまなざしの温かさ。まさに近所のいいおっちゃん!北信の「これから」に仲條建築がどう関わっていくのか、正直めちゃくちゃ楽しみです。

We Can

建築まわりは全部フォローできます。2024年の能登地震の時は、発生から2週間後には輪島市に入って、200件近い家屋調査(応急危険度判定)にも携わりました。「自分のスキルが活きる場所があるなら行く」——大工の腕は現場でしか役に立たないんで、って本人はサラッと言うんですけど、それ普通できないですからね。

We Want

課題は営業面がちょっと手薄なこと。建築って何より「信用」の世界なので、信頼できる方からの紹介がめちゃくちゃありがたい。あと最近はSNS経由の仕事も増えてるので、仲條建築の魅力を外に届けてくれる「発信力のあるパートナー」を探してます。腕のいい大工は口下手、なんてよく言いますけど、だからこそ代わりに語ってくれる人が必要なんですよね。

Next Relay

このバトンが、次へつながる。

ヤマデザイン 山本 浩二さん

JCで同期の委員長やってた仲で、公私ともにめちゃくちゃ仲良しな人。今でも毎日電話してるくらいの間柄で——いや、毎日ってすごくないw——ビジネスでもプライベートでも仲良しなもう一人のおっちゃんですw