地元の木と職人で、むりなく暮らせる家を。スマイルホーム・湯本大光の家づくり

2026.08.29

スマイルホーム 湯本大光さん。木島平村で家づくりと薪ストーブの施工販売を行っている。

Relay From 瑞穂木材 宮崎淳貴さん

スマイルホームは、木島平村で家づくりを行う工務店です。

地元の木を使い、地元の職人や協力会社とともに、心地よく暮らせる家をつくる。
湯本大光さんは、独立して10年、業界では25年にわたって家づくりに携わってきました。

薪ストーブの施工販売も行い、設計から建築、設置まで一貫して対応しています。

もともとは音楽に夢中で、高校卒業後は東京へ。
20歳で地元に戻り、工務店の現場に入ったことから、大工の仕事にのめり込んでいきました。

「五感を感じる心地よい家をつくりたい」

地元の木、地元の人、そして健康に暮らせる家づくりについて伺いました。

木島平で、地元の木と人で家をつくる

Q. まず、現在のお仕事について教えてください。

A. 木島平村で、地元の木や地元の人と一緒に、心地よい家づくりをしています。この業界に入って25年、独立してからは10年になります。家づくりのほかに、薪ストーブの施工販売もしています。

設計から建築まで家づくりができますし、薪ストーブについても、設計、施工、工事、設置まで一貫して行っています。

保育園のころの夢は、大工さんだった

Q. 家づくりの仕事に入ったきっかけは何だったのでしょうか?

A. 自分が幼いころ、自宅のリフォームに来ていた大工さんを見ていたそうです。保育園の時には、将来の夢を「大工さん」と言っていたと、小学校高学年の時に親から聞きました。ただ、実際に自分が将来を考えるようになった時には、大工になることは考えていませんでした。

音楽に夢中だった頃から、大工の仕事にのめり込むまで。湯本さんは、自分の歩みを明るく振り返ってくれた。

音楽にまっすぐ向かった時間

Q. その頃は、別の道を考えていたのですか?

A. 小学校高学年のころ、兄がCDラジカセを買ってきたんです。そこから音楽に興味を持って、ギターを始めました。中学3年のころには、バンドをやりたいと思って、同級生とバンドを組みました。それがきっかけで、音楽の世界に魅せられていって、高校でもバンド活動をしていました。卒業後は、音楽を本格的にやるために東京へ出ました。

20歳で地元へ戻り、現場へ

Q. そこから、どうやって大工の仕事につながったのでしょうか?

A. 東京での生活も2年が過ぎたころ、父から「そろそろ帰ってこないか」と言われました。当時は、音楽業界でも地方で売れる人が出てきていたので、地元でも可能性はあるのかなと思って。それで、20歳で地元へ帰ってきました。

その後、父からは設計か工務店の仕事を紹介できると言われました。自分としては、現場仕事がよかったんです。それで、地元の工務店に就職しました。その紹介先が、高校のころにアルバイトをしたことのある工務店でした。

大工の仕事にのめり込む

Q. 工務店で働く中で、仕事への気持ちは変わっていきましたか?

A. 変わっていきました。自分は凝り性な性格で。工務店で働く中で仕事ができるようになるにつれて面白くなってきて。大工という仕事にのめり込んでいったんですね。そのうちに、自分で考えて、自分のやりたいことをやってみたいと思うようになりました。その気持ちを抑え込めなくなって、13年お世話になった工務店を辞めさせていただき独立しました。

現場仕事から始まり、大工の仕事にのめり込んでいった湯本さん。真剣な表情から、手を動かしてきた時間が伝わってくる。

壁を、壁にしすぎない

Q. 独立してから、大変だったことはありますか?

A. そんなに今まで、壁を感じたことがないんです。前向きな考え方なので、むしろ壁に感じないというか。切り替えるタイプなんです。プラス志向で、何とかなるだろうと。最初から壁だと思いすぎない。そういうところはあるかもしれません。

地元の木と、地元の職人でつくる

Q. 家づくりで大切にしていることは何ですか?

A. なるべく地域に根ざした素材を使うことです。それから、地元の協力会社や職人さんと一緒に家をつくることを大事にしています。今は職人不足でもあります。地元の会社に仕事をお願いすることで、その会社も続いていく。そうやって、地域の中で仕事が回っていくことも大事だと思っています。

地元の素材を使うことも同じです。自然にあるものを使うことで、自然な印象の家になる。そういう家づくりをしたいと思っています。

地元の木と向き合い、手を動かして家をつくる。湯本さんが大切にする「ストレスなく暮らせる家」は、現場の仕事から形になっていく。

ストレスなく住める家

Q. 素材について、特に意識していることはありますか?

A. 化学物質が出にくい家づくりを心がけています。今は、床を張る時に合板を使ったり、ボンドを使ったりすることも多いです。でも、自分はあまりボンドを使いたくない。人が健康に住むためには、多少床鳴りがあったとしても、ボンドを極力使わない方がいいと思っています。

むりなく自然と共に健康に暮らせる家をつくることが大事だと思っています。

薪ストーブのある暮らし

Q. 薪ストーブの施工販売もされているのですね。

A. はい。薪ストーブの設計、施工、工事、設置まで一貫して行っています。家づくりと同じで、ただ置けばいいというものではありません。その家に合うように考えて、施工する必要があります。木島平のような地域で、薪ストーブのある暮らしは相性がいいと思っています。暖かさもそうですし、暮らしの中の心地よさにもつながります。

「いつでも笑っていたい」と話す湯本さん。その言葉の通り、家づくりの話にも前向きな明るさがあった。

いつでも笑っていたい

Q. これから、どんなことを大事にしていきたいですか?

A. いつでも笑っていたいと思っています。自分だけではなく、周りも含めて。周りを巻き込んで、とにかく楽しくやっていきたいです。若い人には、迷ったらやってみようと伝えたいです。自分の物差しだけで測るのではなく、とにかく一歩踏み出してみる。そうすれば、道が開けることもあると思います。

最初から壁にしないこと。まずやってみてほしいです。


編集後記

湯本さんの家づくりは、地元の木や職人とともに、無理なく気持ちよく暮らすことを大切にしていました。

明るく話す言葉の奥にあったのは、住む人の健康や、地域の仕事を続けていくことへのまなざし。
音楽に夢中だった頃から大工の仕事まで、面白いと思ったものにまっすぐ向かってきた人なのだと思います。

We Can

スマイルホームでは、設計から建築まで、一貫した家づくりができます。
地元の木を使い、地元の職人や協力会社と連携しながら、心地よく暮らせる家をつくっています。
自然由来の素材を使い、ボンドや化学物質をなるべく抑えた健康住宅の相談も可能です。
また、薪ストーブの設計、施工、販売、設置まで一貫して対応できます。
新築、リフォーム、薪ストーブのある暮らしについて相談できます。

We Want

若い人に、建築現場の魅力をもっと伝えていきたいと考えています。
未来の職人に向けて、現場の仕事の面白さや、大工の仕事のやりがいを発信していくために、SNSや動画の活用について相談できる方とつながりたいです。
建築業界に興味を持つ若者との接点づくり、採用広報、現場の魅力を分かりやすく伝える発信方法について、一緒に考えられたら嬉しいです。

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森勝紀さん

保育園からの幼なじみ。お米農家を営んでおり、事業承継ではなく、一代で起業された方です。