もがいているうちに、前の壁は後ろにある。勝山接骨院・勝山晃喜の体との向き合い方
2026.06.04
Relay From 原豆腐園の原隆一郎さんからのご紹介で、勝山接骨院の代表、勝山晃喜さんにお話を伺いました。
勝山接骨院では、怪我の施術や日常生活での体の不調の改善、スポーツをする子どもたちの体のサポートを行っています。
訪れる人は、小学生から年配の方まで幅広い。勝山晃喜さんは、接骨院での施術を中心に、トレーナーとしての活動や、学校で体について話す機会も持っています。
大切にしているのは、予約制にしないこと。
「予約して怪我をする人はいないので」
そう話す勝山さんは、一人ひとりの状態に合わせて、マニュアルをつくらない施術を行っています。
高校時代の怪我をきっかけにこの道に進み、開業後も壁にぶつかりながら続けてきた接骨院の仕事。勝山さんは、壁についてこう話します。
「もがいているうちに、さっきまで見えていた壁は後ろにあるんです」
体を見ること。疑問があれば調べること。一人ひとりに合わせること。
勝山さんの仕事との向き合い方を伺いました。
高校時代の怪我が、この仕事につながった
Q. この仕事を始めたきっかけを教えてください。
A. 高校では野球部に所属していました。3年生の夏の大会前に怪我をしたことが、この仕事に興味を持つきっかけになりました。
高校卒業後は、少しでも自分の技術を患者さんに還元できるようになりたいと考えて、アメリカや横浜で勉強した後、令和4年6月に開業しました。
今は接骨院をメインにしながら、トレーナーの仕事や、学校で体について講演するような仕事もさせてもらっています。
いろいろな人と出会って、相談を受けながら仕事をしている感じです。

取材中、笑顔を交えながら一つひとつ丁寧に答えてくれた勝山さん。
予約して怪我をする人はいない
Q. 施術で大切にしていることはありますか?
A. うちは予約を取っていません。酸素カプセルだけは予約制ですが、施術は基本的に予約なしです。
怪我を施術する場所なので、患者さんは予約して怪我をするわけではないですから。
開業当初から、このスタイルでやってきていて、ありがたいことに口コミで広がってきました。
マニュアルをつくらない
Q. 予約制にしないこと以外に、こだわっていることはありますか?
A. マニュアルをつくらないことです。
一人ひとり体の状態は違いますし、生活も違います。
同じような症状に見えても、原因や動かし方が違うこともあります。
だから、その人に合わせたオーダーメイドの施術をしています。
施術中の会話にも気を配っていて。例えば、日常生活のことや、体の使い方、スポーツのことなど。自然といろいろな情報が入ってきます。
そういう話を聞きながら、その人に合う形を考えています。

一人ひとり体の状態は違う。言葉を選びながらも、施術への考えを丁寧に話してくれた。
模索しながら、少しずつ形を変えてきた
Q. 開業してから、大変だったことや、考え方が変わったことはありますか?
A. 開業してからも、いろいろありました。
最初は今とは別の場所でやっていたんですが、住宅街の中の小さな場所で、駐車場も十分ではありませんでした。車が3台も停められないくらいで、近所の方から路上駐車のクレームをいただいたこともあります。
その後、巡り合わせもあって、融資してくださる銀行と出会うことができ、今の場所に移ることができました。何か大きな壁をひとつ乗り越えたというよりは、その時その時で必要なことを考えて、模索しながらやってきた感覚です。
施術でも同じで、疑問に思うことがあると、変なスイッチが入るんです。
徹底的に調べたくなる。そうやって考えているうちに、また別の課題が見えてくる。
そうすると、さっきまで悩んでいたことは、いつの間にか少し後ろにある。
壁や挫折というより、常にそういう繰り返しなのかもしれません。
子どもたちに、自分の体を知ってほしい
Q. これからやっていきたいことはありますか?
A. 体に関わる仕事をしている立場からすると、若い人たちには、自分の体のことをちゃんと知っておいてほしいです。
みんなが体に興味を持つことで、結果としてこの地域の健康寿命にもつながっていくと思っています。
小学生以上の学生さんには、もっと運動の楽しさを知ってほしいです。
そして、自分の体のことをもっと知ってほしい。
スポーツをしている子どもたちのサポートもしていますが、ただ怪我を治すだけではなくて、体の使い方や、自分の体との付き合い方も伝えていきたいと思っています。

編集後記
勝山さんの話で印象に残ったのは、壁の捉え方でした。
大きな挫折を劇的に乗り越えた、というより、目の前のことに向き合っているうちに次の課題が見えてくる。
そうすると、前にあった壁はいつの間にか後ろにある。
接骨院の仕事も、どこかそれに近いのかもしれません。
一人ひとり体の状態は違う。
だからマニュアルをつくらず、話を聞きながら、その人に合わせて施術をする。
壁も、体も、決めつけずに見ていく。
その姿勢が、勝山さんらしさなのだと感じました。
We Can
勝山接骨院では、怪我の施術や日常生活での体の不調の改善、スポーツをする子どもたちの体のサポートを行っています。
小学生から年配の方まで幅広く対応しており、一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの施術を大切にしています。
また、トレーナーとしての活動や、学校で体について話す機会もあり、体や運動に関する情報を伝えることができます。
We Want
現在、事務や施術をサポートしてくれるスタッフを求めています。
また、スポーツをする子どもたちの体を支える活動も行っているため、学校やスポーツチーム、地域で運動や健康に関わる方々との連携も広げていきたいと考えています。
体のことをもっと知る機会を、地域の中で少しずつ増やしていけたらと思っています。
Next Relay
このバトンが、次へつながる。
池田クリーニング商会 池田 拓真さん
同じ地元の先輩で、消防団でも共に活動しています。